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立処

りっしょ
名詞
1
標準
文例 · 用例
さればこそ、嬢|様と聞くと斉しく、朝から台所で冷酒のぐい煽り、魚屋と茶碗を合わせた、その挙動魔のごときが、立処に影を潜めた。
泉鏡花 婦系図 青空文庫
」 め組が聞いたら、立処に汝の一命|覚束ない、事を云って、けろりとして、「静岡は口の奢った、旨いものを食う処さ。
泉鏡花 婦系図 青空文庫
先生が立処に手を曳いて、河野へ連れてお出でなすって構いません。
泉鏡花 婦系図 青空文庫
薫はさてはそれからと、見る見る、心ゆくばかりに思うと、萌黄に敷いた畳の上に、一簇の菫が咲き競ったようになって、朦朧とした花環の中に、就中輪の大きい、目に立つ花の花片が、ひらひらと動くや否や、立処に羽にかわって、蝶々に化けて、瞳の黒い女の顔が、その同一処にちらちらする。
泉鏡花 婦系図 青空文庫
格子がからりと鳴ると、立処にこの部屋へお姿が露れますからお休みなさりながらお待ちなさい、と机の傍に坐り込んで、煙草を喫もうとして、打棄って、フイと立って蒲団を持出すやら、開放しましょう、と障子を押開いたかと思うと、こっちの庭がもうちっとあると宜しいのですが、と云うやら。
泉鏡花 婦系図 青空文庫
」 と今の諧謔にやや怒気を含んで、「私が対手じゃ、立処に解決してやる!
泉鏡花 婦系図 青空文庫
……で、損料……立処に損料を引剥ぐ。
泉鏡花 木の子説法 青空文庫
これえ消したが最後、立処に六道の辻に迷うだて。
泉鏡花 草迷宮 青空文庫