来冬
らいとう
名詞副詞
標準
next winter
文例 · 用例
前には申し落しましたが、地獄変の屏風を描けと云ふ御沙汰があつたのは、秋の初でございますから、それ以来冬の末まで、良秀の弟子たちは、絶えず師匠の怪しげな振舞に脅かされてゐた訳でございます。
— 芥川龍之介 『地獄変』 青空文庫
初春にいたれば雪|悉く凍りて雪途は石を布たるごとくなれば往来冬よりは易し。
— 鈴木牧之編撰 『北越雪譜』 青空文庫
……地理上の現象 また春が来ますと、秋以来冬にかけては大方はせわしげに鳴く小鳥ばかりであった中にたまたま一つの悠長な鳴き声か交じるようになります。
— 高浜虚子 『俳句とはどんなものか』 青空文庫
この敬四郎に授かったてがらじゃ、指一本触れてもらいとうない。
— 死人ぶろ 『右門捕物帖』 青空文庫
玉王をさらった鷲は、阿波の国のらいとうの衛門の庭のびわの木に嬰児をおろして、虚空に飛び去った。
— ――キリシタン渡来文化前後における日本の思想的情況―― 『埋もれた日本』 青空文庫
その人たちは玉王を見て、あれはらいとうの衛門の子ではないかと言って騒いでいたのである。
— ――キリシタン渡来文化前後における日本の思想的情況―― 『埋もれた日本』 青空文庫
チョックラここを開けてもらいとうござんす。
— 三好十郎 『天狗外伝 斬られの仙太』 青空文庫
別してあなたには、わしの客となってもらいとうござりますのじゃ」彼は会釈をすると、向きを変えて再び自分の長椅子に腰をおろした。
— 上 『カラマゾフの兄弟』 青空文庫