薄肉
うすにく
名詞名詞-の形容詞
標準
light red
文例 · 用例
闇の庭は電燭の光りに、小さな築山や池のおも影を薄肉彫刻のように浮出させ、その表を僅な霰が縦に掠めて落ちている。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
向う岸の橋詰に榕樹の茂みが青々として、それから白い尖塔が抽んでている背景が、橋を薄肉彫のように浮き出さすためであろうか。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
そのハレーションに薄肉色のもあるし、黄薔薇色のもある。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
近づいてみると、その白い表面に薄肉彫りに彫ったかのように、巨大な猫の姿が見えた。
— THE BLACK CAT 『黒猫』 青空文庫
同氏の出品は薄肉の額で、同氏得意のもので、世評も大したものであったらしく、私が見ても牙彫界恐らくこの人の右に出るものはなかろうと思いました。
— 石川光明氏と心安くなったはなし 『幕末維新懐古談』 青空文庫
私は博覧会の薄肉の額を見た時から、すっかり敬服しているんだ。
— 石川光明氏と心安くなったはなし 『幕末維新懐古談』 青空文庫
薄肉とか半肉とかで、此所はこうと一ヶ所|極まり処を教えると、一を聞いて十を知るという方で、その次に同様の趣の処はちゃんと前例によって旨くやってある。
— 谷中時代の弟子のこと 『幕末維新懐古談』 青空文庫
薄肉で横二尺以上、縦四尺以上でなかなかよく出来ました。
— 谷中時代の弟子のこと 『幕末維新懐古談』 青空文庫
作例 · 標準
例句