開市
かいし
名詞
標準
文例 · 用例
彼らは兵庫の開港を迫って見、大坂の開市を迫って見て、その時初めて通商条約の勅許の出たのに驚き、まことの主権の所在を突きとめるようになった。
— 第二部上 『夜明け前』 青空文庫
それよりも、わたしは兵庫や大坂の開港開市ということの方が気にかかる。
— 第二部上 『夜明け前』 青空文庫
そういうことを申し立てて一本突ッ込んで来た外人らの多くは江戸開市を前に控えて、早く秩序の回復を希望するものばかりだ。
— 第二部上 『夜明け前』 青空文庫
おいらのほうが早く書き上げたんだから、一日でも京伝より早く開市にするのが順道じゃあねえか。
— 林不忘 『仇討たれ戯作』 青空文庫
当港は開市以来わずかに十五年にして、昨今すでに十万口以上の住民あり。
— 井上円了 『西航日録』 青空文庫
もし年代の上より比較すれば、メルボルンはシドニーより四、五十年の後に開市せるものにして、今より七十三年以前には一人の白人種を見ざりし地なりという。
— 井上円了 『南半球五万哩』 青空文庫
安政条約の勅許、下関償金に代えて兵庫・大阪・新潟の海港開市を繰上げることおよび現行関税率の低下の三条を、たんに将軍に要求したのみでなく将軍が京都にいるのを好機として連合艦隊を兵庫に進めて要求したのは、ことごとく新公使パークスの首唱と手腕になるものであった。
— 服部之総 『尊攘戦略史』 青空文庫