模糊
もこ
形容詞-たる副詞-と頻度ランク #42537 · 青空 229 例
標準
dim
文例 · 用例
たとへば、何々学院の何々女史とでもいつたやうな者が「子供の純真性は尊い」などと甚だあいまい模糊たる事を憂ひ顔で言つて歎息して、それを女史のお弟子の婦人がそのまま信奉して自分の亭主に訴へる。
— 太宰治 『純真』 青空文庫
柴漬の沈みもやらで春の雨 春雨|模糊とした海岸に、沈みもやらで柴漬が漂っている。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
たとえば、何々学院の何々女史とでもいったような者が「子供の純真性は尊い」などと甚だあいまい模糊たる事を憂い顔で言って歎息して、それを女史のお弟子の婦人がそのまま信奉して自分の亭主に訴える。
— 太宰治 『純真』 青空文庫
」 眼をひらけば冥茫模糊、薄みどり色の奇妙な明るさで、さうしてどこにも影がなく、ただ茫々たるものである。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
どこから射して來るのか樹蔭のやうな緑色の光線を受けて、模糊と霞んでゐるその萬疊敷とでも言ふべき廣場には、やはり霰のやうな小粒の珠が敷きつめられ、ところどころに黒い岩が秩序無くころがつてゐて、さうしてそれつきりである。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
詩人となるや、彼は曖昧模糊な、不安定な存在となつてしまふ。
— 「そしてこの稀有で、偉大で、しかも果敢ないもの、一個の詩人」 『モオリス・ド・ゲラン』 青空文庫
昨年九月一日|被服廠跡で起った火焔の渦巻を支配したと同じ方則がここにも支配しているのだろうと思って、一生懸命に眺めていたが、この模糊とした煙の中から、そう手取早く要領を得た方則を読取る事は容易な仕事ではないのであった。
— 寺田寅彦 『雑記(2)』 青空文庫
その末はいつとなく模糊たる雲煙の中に没しているのが誘惑的である。
— 寺田寅彦 『浅間山麓より』 青空文庫
作例 · 標準
夜が更け、町の灯りが模糊として見え始めた。
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遠くの景色は霧で模糊としており、はっきりと見えない。
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彼の記憶は模糊としており、昔の出来事を思い出すことができなかった。
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