懐裏
かいり
名詞
標準
文例 · 用例
それに生れて辛っと五月ばかしの赤子さんを、懐裏に確と抱締めて御居でなのでした。
— 広津柳浪 『昇降場』 青空文庫
ここに詩人の高想も聖慈悲の懐裏に養はれて、遂には天津国の歌の園に入る可きをおもひて、ここち清々しうなりぬ。
— 蒲原有明 『『二十五絃』を読む』 青空文庫
遂にこの貧しきもの死に、御使たちに携へられてアブラハムの懷裏に入れり。
— A. キングスフォード A. Kingsford 『犬酸漿』 青空文庫
富める人もまた死にて葬られしが、黄泉にて苦惱の中より目を擧げて、遙にアブラハムと其の懷裏にをるラザロとを見る。
— A. キングスフォード A. Kingsford 『犬酸漿』 青空文庫