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来絵

らいえ
名詞
1
標準
文例 · 用例
初対面からちと厚顔しいようではあったが自分は生来絵が好きで予てよい不折の絵が別けても好きであったから序があったら何でもよいから一枚|呉れまいかと頼んで下さいと云ったら快く引受けてくれたのは嬉しかった。
寺田寅彦 根岸庵を訪う記 青空文庫
「あれ以来絵筆を忘れてゐたが、久し振りでまた自画像をかいて見ようかな。
牧野信一 悪筆 青空文庫
あの絵の具という色で追求に追求を重ねた実物の半島――それ以来絵画を観念化せしめたその実物がそこにあった。
横光利一 旅愁 青空文庫
来絵かきにするつもりではなかったのでしょうけれど、好きなものなら――と言った気持ちから訊いて下さったのでしょう。
――幼ものがたり―― あのころ 青空文庫
その友だちはまた日曜になると家へ集まってくるので、私はいろいろの髪の形を考えては、その女の子たちの髪を結ってあげたもので、研究しているうちに、どんな人はどのような髪を結うたらいいかが判り、それが将来絵を描く上に大へん役立ちました。
――幼ものがたり―― あのころ 青空文庫
それから間もなくその舞台装置の責任者であった、洋画家|小糸源太郎氏が、どうしたことか文展へ出品した額面を、朝早くに会場へまぎれこんで、自分の手で破棄したことにつき問題が持上り、小糸氏は将来絵筆をとらぬとかいうような事が伝えられた。
長谷川時雨 松井須磨子 青空文庫
俺は本来絵描きだよ」「アア、ピクチュアか。
坂口安吾 竹藪の家 青空文庫
……」「元来絵師と違って、作者の方にゃ、師匠も弟子もある訳のもんじゃねえのだ。
邦枝完二 曲亭馬琴 青空文庫