才俊
さいしゅん
名詞
標準
文例 · 用例
次第々々に地位を高めようとするんだから、奇才俊才、傑物は不可ん。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
「一度大処へ出で、当世の才俊と被呼候者共と勝負を決し申度」と云ひ、「四方を靡せ申度」と云つてゐる。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
魏の孝昭帝のときに、令して汎く天下の才俊を徴すということになった。
— 酉陽雑爼(唐) 『中国怪奇小説集』 青空文庫
その時分、文壇の機運はいよいよ益々爛熟し、紅露は相対塁して互に覇を称し、鴎外は千朶山房に群賢を集めて獅子吼し、逍遥は門下の才俊を率いて早稲田に威武を張り、樗牛は新たに起って旗幟を振い、四方の英才|俊髦一時に崛起して雄を競うていた。
— 内田魯庵 『二葉亭四迷の一生』 青空文庫
彼が一度大所へ出でゝ当世才俊と呼ばるゝものと勝負を決したしてふ志願は成れり。
— 山路愛山 『頼襄を論ず』 青空文庫
しかしてその子孫たる人々はなんの功徳ありてなんの才知ありて、かくのごとく数多の才俊豪傑をして餓吻を鳴らさしめ、数多の憂世慨時の人物をば草莽に蟄伏せしめ、その領内の百姓の肝脳をば絞りたるか。
— 徳富蘇峰 『将来の日本』 青空文庫
芭蕉を中心とした元禄の盛時は、その身辺に才俊を集め得たのみならず、遠く辺陬の地にまで多くの作家を輩出せしめた。
— 柴田宵曲 『古句を観る』 青空文庫