大津波
おおつなみ
名詞
標準
giant tsunami (over 3m in height according to the JMA definition)
文例 · 用例
大津波が来るとひと息に洗い去られて生命財産ともに泥水の底に埋められるにきまっている場所でも繁華な市街が発達して何十万人の集団が利権の争闘に夢中になる。
— 寺田寅彦 『災難雑考』 青空文庫
鯉七 そこだの、姫様が座をお移し遊ばすと、それ、たちどころに可恐しい大津波が起って、この村里は、人も、馬も、水の底へ沈んでしまう……蟹五郎 何が、何が、第一俺が住居も広うなる……村が泥沼になるを、何が遠慮だ。
— 泉鏡花 『夜叉ヶ池』 青空文庫
大津波が来て蒲団も畳もさらはれた。
— 織田作之助 『六白金星』 青空文庫
ものすごい大津波がこちらをめがけておしよせて、いまにもかぶさってきそうに見えるではないか。
— ――いわゆる地獄穴について―― 『あの世の入口』 青空文庫
この地震は、京都ばかりか、相当の遠くにまで及び、大地は裂け、山は崩れ、海は大津波が荒れ狂い、人々は逃げる場所もなく、埋もれて死んだ人は、白河、六波羅のあたりにも、何人いるかわからなかった。
— 第十二巻 『現代語訳 平家物語』 青空文庫
大津波のうなる音、木のめりめりさける音、圧搾された空気の爆発する音、すさまじいうなり声がわたしたちをおびえさせた。
— SANS FAMILLE 『家なき子』 青空文庫
一九四六年四月一日の大津波によって、この三日月は半分ちかくが叩きこわされ、海へひきずりこまれた。
— 片岡義男 『頬よせてホノルル』 青空文庫
八丈の島で種姥といい、または「櫓かこみにょこ」とも謂って、大津波の折に櫓を抱いて、たったひとり命を全うしたと伝えられる女性などは、その時身ごもっていて後に男の子を生んだ故に、幸いにして人間の種を絶さなかったとさえ謂われている。
— 柳田国男 『木綿以前の事』 青空文庫
作例 · 標準
例句