現れ出る
あらわれでる
動詞-一段動詞-自動詞
標準
to appear
文例 · 用例
新聞記事とか科學者の研究論文などは適確な事實の報道乃至は冷靜な眞理の報告のためであつて、文章としては全然筆者の主觀の介在すべき性質のものではない筈であるが、なほ且つそこには筆者獨自のいろいろな調子や色合が現れ出る。
— 南部修太郎 『氣質と文章』 青空文庫
これは何かの場合如何にも自然にふつと現れ出るその人本來の姿に對して放つ、幾分詠歎的な意味を含めた詞であるが、どう隱し、どう佯り、どう飾つてゐても人の持前といふものは、いつかどこかで何等かの形で自然に流露するものだといふ事だ。
— 南部修太郎 『氣質と文章』 青空文庫
貴方に対する無言の厭悪が稚いこの遊戯の面に現れ出るとは!
— 宮本百合子 『海辺小曲(一九二三年二月――)』 青空文庫
野郎の、現れ出るのを待って――」「江戸っ子は、気が短えや」 庄吉は、そう云って、跣足のまま、縁側を降りて「堂の後方って、この堂は、ずんべらぼうじゃあねえか。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
しかしてこれらの親切、思いやり、誠がどういうふうに現れるかというに、こちらの親切、思いやり、誠を現すと、その反響として相手方にも現れ出ることが多い。
— 新渡戸稲造 『自警録』 青空文庫
儀作は雪解の泡立つ流水を落している川瀬の音に頭脳をもみくちゃにされ、青々と色づいた山々や、柔かい大空、中腹の段々畑の土がひょこり、ひょこりと真っ黒に、一日ごとに現れ出るのなどを眺めやるたびごとに眼がくらくらしてきて、ついに、口に出して言ってしまう。
— 犬田卯 『荒蕪地』 青空文庫
誰やらの詩で読んだ――気狂ひになつた詩人が夜半の月光に海の底から現れ出る人魚の姫を抱き致死の快感に斃れてしまつたのも、思ふに斯う云ふ忘れられた美しい海辺の事であらう。
— 永井荷風 『海洋の旅』 青空文庫
心の中の感情は体のどんな覆いを通しても必ず現れ出ると同様に、彼の今の立場が生んだ蒼白い顔色は彼の頬の日に焦けた鳶色を通して現れていて、精神が太陽よりも力強いことを示していた。
— 上巻 『二都物語』 青空文庫
作例 · 標準
私は毎日現れ出るについて考えている。
現れ出るという言葉は日本語で重要だ。
彼は現れ出るの意味を理解している。
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