気働き
きばたらき
名詞
標準
taking appropriate action
文例 · 用例
新吉が出てしまうと、お作は良人にいいつかったことのほか、何の気働きも機転も利かすことが出来なかった。
— 徳田秋声 『新世帯』 青空文庫
お作が始末屋というよりは、金を使う気働きすらないということは、新吉には一つの気休めであった。
— 徳田秋声 『新世帯』 青空文庫
……その点は我慢するとしても、彼奴には気働きというものがちっともありゃしねえ。
— 徳田秋声 『新世帯』 青空文庫
成功するには、どうしたってヤマを張る必要があります」 お島はその時もそう言って、自分の気働きを矜ったが、何の気もなさそうに、それに腰かけている小野田の様子が、間抜らしく見えた。
— 徳田秋声 『あらくれ』 青空文庫
こういう場合に、乙女は祖母ちゃんのその一生懸命な気働きを感じるのであった。
— 宮本百合子 『小祝の一家』 青空文庫
」「うん」「勇吉さんが、つい今しがたよったけれど、あんたが帰ってないもんだから、また来るって――」 いつでも来られる人みたいに云う、トミヨの気働きのない言葉がサイの疳にふれた。
— 宮本百合子 『三月の第四日曜』 青空文庫
気働きのある処置をすること 朝の天気はうららかであったので、夜具を干さして出かけたあとで、思いがけない風がでてほこりだつときなどは、心づいて取り込んでくれたかしらんと、気になるものです。
— 羽仁もと子 『女中訓』 青空文庫
雨が降る風が吹くというようなことばかりでなく、主婦のいいつけて出たときと事情のかわるような場合は、いろいろのことによくあるものだから、留守をあずかるということは、一つはめいめいの気働きの練習のためにもなって楽しみだという気で十分にしてほしいと思います。
— 羽仁もと子 『女中訓』 青空文庫
作例 · 標準
部長の急な不在にも、彼女はすぐに気働きで会議の準備を整えた。
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「あ、危ない!」と思った瞬間、彼はさっと手を伸ばして、落ちそうになった書類を掴んだ。その気働きには助けられたよ。
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困っている同僚に、何も言わずにコーヒーを差し入れするなんて、君は本当に気働きができるね。
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