様其
ようその
名詞
標準
文例 · 用例
観行院様は非常に厳格で、非常に規則立った、非常に潔癖な、義務は必らず果すというような方でしたから、種善院様其他の墓参等は毫も御怠りなさること無く、また仏法を御信心でしたから、開帳などのある時は御出かけになり、柴又の帝釈あたりなどへも折々御出でになる。
— 幸田露伴 『少年時代』 青空文庫
実は、浄善尼を扼殺した四本の手も、同様其の中に蠢いていたのだよ。
— 小栗虫太郎 『夢殿殺人事件』 青空文庫
天一坊が愈々江戸に参りました時、御奉行様も伊豆守様其の外の方々と一所に御対面遊ばしました。
— 浜尾四郎 『殺された天一坊』 青空文庫
異族の村の信仰の当体なる動物を、信仰抜きに、直様其人の、其際に現してゐた姿とする。
— 折口信夫 『信太妻の話』 青空文庫
宿に著て直樣其事を詳記したのを平沼大三郎氏に送り、今に保存し貰ひある。
— 南方熊楠 『蓮の花開く音を聽く事』 青空文庫