術ない
じゅつない
形容詞
標準
at a loss for what to do
文例 · 用例
不思議な事で、使わいで済んだよって、それもって、な、えらい不足なやろけれど、不足、不足なやろけれど、……ああ、術ない、もう身がなえて声も出ぬ。
— 泉鏡花 『南地心中』 青空文庫
斎藤と呼ばれた、ワシントン公使館赴任の外交官補は、まっ赤になって、今まで葉子に向けていた目を大急ぎで博士のほうにそらして見たが、質問の要領をはっきり捕えそこねて、さらに赤くなって術ない身ぶりをした。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
師説を牾く様で、気術ないが、私はも少し先がある、と考へてゐる。
— 祭りの発生 その一 『ほうとする話』 青空文庫
今もその口から仰せられた」 平太も今は包みかね、「ああ術ない。
— 山田美妙 『武蔵野』 青空文庫
さうでなうても術ない訳を、この中からの私が術なさ。
— 清水紫琴 『したゆく水』 青空文庫
(お咲以外の他の子供達は全部奥の納戸で寝ついてしまっている)お咲の泣声が高くなる度に、自身に子供を持ったこともないお妙にはどうしてよいかわからず術ないままに歌っている子守歌も涙声になりかかる。
— 三好十郎 『斬られの仙太』 青空文庫
しかし私は自分の持ち物をそっくり棄ててしまったような術ない寂しさに閉されはじめた。
— 室生犀星 『性に眼覚める頃』 青空文庫
(お咲以外の他の子供達は全部奥の納戸で寝付いてしまっている)お咲の泣き声が高くなる度に、自身に子供を持ったこともないお妙にはどうしてよいか解らず術ないままに歌っている子守歌も涙声になりかかる。
— 三好十郎 『天狗外伝 斬られの仙太』 青空文庫
作例 · 標準
貯金も底を突き、もはや術ない状況に追い込まれてしまった。
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大切なカメラを落として壊してしまい、術なくてただ立ち尽くした。
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「あんなに言ったのに……」と、彼は術なさそうに肩を落とした。
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