ぼくぼく
ぼくぼく
副詞副詞-と動詞-サ変
標準
(of soil, etc.) soft, dry and crumbly
文例 · 用例
しかる処、前途の段をば、ぼくぼくと靴穿で上って来た駅夫どのが一人あります。
— 泉鏡花 『白金之絵図』 青空文庫
震災に焼けはしなかった土地と思うが、往来もあわただしく、落着きのない店屋が並んで、湿地か、大溝を埋めたかと見え、ぼくぼくと板を踏んで渡る処が多い。
— 泉鏡花 『雪柳』 青空文庫
眞急な崖へ瘤のやうにいくつもぼくぼく出た所に、草鞋で踏んだ樣に土のついた趾がある。
— 長塚節 『炭燒のむすめ』 青空文庫
ぼくぼくと草鞋で踏んで登るその野の路の両側には麦や桑の畑の中に、またはこまごまと茂り合った丈低い雑木林の中に、頬白の鳥がつぎつぎと啼いていた。
— 若山牧水 『みなかみ紀行』 青空文庫
一銭蒸気がぼくぼくぼくと、首だけ出して犬が川を渡るような恰好をして川を上ったり下ったりしていました。
— 竹久夢二 『誰が・何時・何処で・何をした』 青空文庫
おかなは素人くさい風をして、山焦のした顔に白粉も塗らず、ぼくぼくした下駄をはいて遣って来たが、お島には土地の名物だといって固い羊羹などを持って来た。
— 徳田秋声 『あらくれ』 青空文庫
つい先ごろ、裏に味噌蔵を建てたついでに家の周囲を地均ししたばかりなので、八州屋を取り巻いて赤い粘土が畑のようにぼくぼくうねって、それが雨を吸ってほどよく粘っていた。
— 三つの足跡 『釘抜藤吉捕物覚書』 青空文庫
濡れ手拭を下げて、砂の中をぼくぼく橋の傍まで帰って来ると、崖の上から若い女が跣足で降りて来た。
— 夏目漱石 『満韓ところどころ』 青空文庫
作例 · 標準
この畑の土はぼくぼくとしていて、種をまくには最高の状態に仕上がっている。
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焼き立てのスコーンを割ると、中はぼくぼくとした独特の食感でバターの香りが広がった。
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「雨が降らないから、庭の地面がぼくぼくに乾いてしまって、植物が枯れそうだ」
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標準
sound of quiet walking
作例 · 標準
静まり返った夜の廊下を、誰かがぼくぼくと歩く音が聞こえてきて、思わず身構えた。
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彼は新雪の上をぼくぼくと踏みしめながら、山の頂上を目指して一歩ずつ進んでいった。
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砂浜をぼくぼくと歩く足音が、寄せては返す波の音にかき消されていく。
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