呉れて遣る
くれてやる
表現動詞-五段-ラ行
標準
to give
文例 · 用例
村方では又火でも放けられては……と思ふから、仕方なしに、言ふまゝに呉れて遣る。
— 田山花袋 『重右衛門の最後』 青空文庫
おまえのきらいな、いっしょになると生き血を吸われるような人間でな、たとえばかったい坊だとか、高利貸しだとか、再犯の盗人とでもいうような者だったら、おれは喜んで、くれてやるのだ。
— 泉鏡花 『夜行巡査』 青空文庫
くれてやるというのである。
— 太宰治 『葉』 青空文庫
そうだとこう考えて老爺にくれてやることにした。
— 国木田独歩 『郊外』 青空文庫
汝のためならばな、兜も錣も何ちも用らない、そらよ持って行きねえで、ぽんと身体を投出してくれてやる場合もあります代りにゃ、女の達引く時なんざ、べらんめえ、これんばかしの端をどうする、手の内ア受けねえよ、かなんかで横ッ面へ叩きつけるくらいでなくッちゃあ、不可ませんや。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
そしてどうせ風のために何を言っても同じことなのをいいことにして、「ばか、僕はシグナレスさんと結婚して幸福になって、それからお前にチョークのお嫁さんをくれてやるよ」と、こうまじめな顔で言ったのでした。
— 宮沢賢治 『シグナルとシグナレス』 青空文庫
毎年ゆで玉子屋の三人いる子供に五十銭宛くれてやるお年玉も、ことしは駄目かも知れない。
— 織田作之助 『雪の夜』 青空文庫
やがて気も静まって落着いたところは、相手がどこの誰にしろ、たとえ畳屋の職人であろうと、持子をくれてやる肚だった。
— 織田作之助 『婚期はずれ』 青空文庫
作例 · 標準
困っている友人に、持っている服を全部呉れてやることにした。
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「この古い本、君にあげるよ」と、祖父は私に優しく呉れてやった。
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彼は、頼んでもいないのに、いつも何かと物資を呉れてやる癖がある。
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