驪
驪
名詞
標準
文例 · 用例
)と仔細は語らず唯思入つて然う言ふたが、実は以前から様子でも知れる、金釵玉簪をかざし、蝶衣を纒ふて、珠履を穿たば、正に驪山に入つて陛下と相抱くべき豊肥妖艶の人が其男に対する取廻しの優しさ、隔なさ、親切さに、人事ながら嬉しくて、思はず涙が流れたのぢや。
— 泉鏡太郎 『高野聖』 青空文庫
) と仔細は語らずただ思い入ってそう言うたが、実は以前から様子でも知れる、金釵玉簪をかざし、蝶衣を纏うて、珠履を穿たば、正に驪山に入って、相抱くべき豊肥妖艶の人が、その男に対する取廻しの優しさ、隔なさ、深切さに、人事ながら嬉しくて、思わず涙が流れたのじゃ。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
驪に騎りて、手に長き槍めきたるものを執れるが、こは水牛を率て返るとき、そは驅り集むる具なりとぞ。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
支那の名馬は、周|穆王の八駿、その名は赤驥、盗驪、白義、踰輪、山子、渠黄、華、竜子、の飛燕、梁武帝の照殿玉獅子等、なお多かるべし。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
あげくの果は驪山宮という宏大もない宮殿の中に、金銀珠玉を鏤めた浴場を作って、玉のような温泉を引いて、貴妃ヤンと一緒に飛び込んで……お前とオーナラバ、ドコマデモオ……と来たね」「ウワア。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
)又|曰、「悪魔の変化自在なる、法律家となり、昆侖奴となり、黒驪となり、僧人となり、驢となり、猫となり、兎となり、或は馬車の車輪となる」と。
— ―寿陵余子の仮名のもとに筆を執れる戯文― 『骨董羹』 青空文庫
潼關から三日程前進すると、今の臨潼縣で、ここに驪山の温泉がある。
— 桑原隲蔵 『大師の入唐』 青空文庫
驪山の温泉の所在地から、日本里數で三里許り往くと橋が架してあるが、その橋の兩側に楊柳が多い。
— 桑原隲蔵 『大師の入唐』 青空文庫