綻び
ほころび
名詞頻度ランク #35681 · 青空 79 例
標準
open seam
文例 · 用例
一間置いて次の間で、着物の綻びを繕つてゐた祖母が通りかゝつた彼に訊ねた。
— 中原中也 『耕二のこと』 青空文庫
それゆゑ太郎の着物の綻びも縫うてやるひまがありません。
— 岡本かの子 『愚なる(?!)母の散文詩』 青空文庫
太郎は、綻びの着物の前をかき合せながら、そのやうなマヽを持ち得たプライドに満ちて幸福でせう。
— 岡本かの子 『愚なる(?!)母の散文詩』 青空文庫
その裏面には「情ないは唯うつり気な、どうでも男は悪性者」という煩悩の体験と、「糸より細き縁ぢやもの、つい切れ易く綻びて」という万法の運命とを蔵している。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
芸者衆がたくさん私の家に来て居りまして、ひとりのお綺麗な半玉さんに紋附の綻びを縫って貰ったりしましたのを覚えて居りますし、父様が離座敷の真暗な廊下で脊のお高い芸者衆とお相撲をお取りになっていらっしゃったのもあの晩のことでございました。
— 太宰治 『葉』 青空文庫
この時東の空、雲すこしく綻びて梢の間より薄き日の光、青年の顔に落ちぬ、青年は夢に舟を浮かべて清き流れを下りつつあり、時はまさに春の半ばなり。
— 国木田独歩 『わかれ』 青空文庫
それには必ず体質に弱いところがあって、精神的苦悩の綻びをそこに見出すように余儀なくされるのである。
— 岡本かの子 『宝永噴火』 青空文庫
前帯をしゃんとした細腰を、廂にぶらさがるようにして、綻びた脇の下から、狂人の嘉吉は、きょろりと一目。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
作例 · 標準
セーターの袖口に小さな「綻び」があった。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
長年着続けたズボンに、ついに「綻び」が生じた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
「このドレス、脇の下に「綻び」があるんだけど、直せる?」
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite