鮫肌
さめはだ
名詞
標準
rough skin (like that of a shark)
文例 · 用例
すると、どうしたわけあいか、不思議なことにも、段々とその不気味な白と赤との対照がたまらなく不愉快に、ついには見る毎に鮫肌たつ程いやらしいものに感じられて来たのです――三千円じゃァたしかに廉すぎましたよ。
— 渡辺温 『象牙の牌』 青空文庫
鮫という魚は俗に鮫肌と申しまして、鱗が辷らんように出来ておりますけに、海の上の枕としては誠にお誂え向きです。
— 夢野久作 『近世快人伝』 青空文庫
しかし、間もなくそれらの参木の白々とした冷たい顔も、忽ち夜ごと夜ごとに自分の部屋へ金を落していく客たちの、長い舌や、油でべったりひっついた髪や、堅い爪や、胸に咬みつく歯や、ざらざらした鮫肌や、阿片の匂いのした寒い鼻息などの波の中でちらちらと浮き始めると、彼女は寝返り打って、ふっと思わず歎息した。
— 横光利一 『上海』 青空文庫
そのときには、ああ、またあのざらざらした鮫肌や、くさい大蒜の匂いのした舌や、べったり髪にくっついた油や、長い爪や、咬みつく尖った乱杭歯やが――と思うと、もう彼女はあきらめきった病人のように、のびのびとなってしまって天井に拡っている暗の中をいつまでも眺めていた。
— 横光利一 『上海』 青空文庫
が、それは雪と言ふよりも人間の鮫肌に近い色をしてゐた。
— 芥川龍之介 『雪』 青空文庫
伊達の薄着というが、それで鮫肌を立てていた。
— 三代目 三遊亭金馬 『噺家の着物』 青空文庫
白く肌理の細い金五郎の皮膚にくらべて、友田の身体は、鮫肌で、どす黒い。
— 火野葦平 『花と龍』 青空文庫
作例 · 標準
日差しの強い一日の後、彼の肌は鮫肌のように乾燥してザラザラしていた。
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古い木造船の表面は、長年の風雨で鮫肌のような質感になっていた。
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彼女は、肘の鮫肌のようなざらつきを滑らかにするために、特別なスクラブを使った。
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ウィキペディア曖昧さ回避
出典: 鮫肌 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0