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蘆笛

ろてき
名詞
1
標準
文例 · 用例
天青し、雲白し、野山影短き音無の世に、たゞ笙の聲、ちよう、りよう、ふりよう、ひうやりやに、ひやるろ、あら、よい、ふりよう、るり、ひよう、ふりよう、蘆笛の管の簧、震ひ響きていづる音に、神も昔をおもふらむ。
上田敏 牧羊神 青空文庫
それを読むと、「茂チャン帰リマセン、ミドリサンモドコカヘ行ッテシマイマシタ」         十六 清澄の茂太郎が、ふと蘆笛の吹奏をやめて、黍畑のあなたを見やった時、せっかく、首をふりかけた表情のない動物が、愕然として恍惚から醒めて、のどを鳴らしはじめました。
めいろの巻 大菩薩峠 青空文庫
蘆笛を吹きながら鞭を鳴らしたり、嗄れただみ声で何やら言い返す。
БАБЫ 女房ども 青空文庫
蘆笛のように、ぴいぴい音を立てていた」 してみると、オノリイヌが、野菜の切り屑でいっぱいになった前掛けを窓からふるうために、向こうをむいている間に、誰かがそれをはずして行ったに違いない。
POIL DE CAROTTE にんじん 青空文庫
朝早い風は島をめぐる蘆の葉をザワザワとそよがせ、この不思議な家に触れて巨大な蘆笛のようにピーピーと鳴った。
THE SINS OF PRINCE SARADINE サレーダイン公爵の罪業 青空文庫
一寸の間考へてから、目を輝かせ、惡くない聲で――ただ時々裏聲になつて、裂けた蘆笛のやうな音をだした――古風な小唄を一曲聞かせた。
アーヴィング クリスマス・イーヴ 青空文庫
エイリルはむかしケリルがエマルを取り返した時に吹いた蘆笛をとり出してケリルの上に老年を吹いた。
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 約束 青空文庫
そして周囲には、パリーの不断のどよめき、車の轟き、海のような足音、街路の聞き馴れた叫声、陶器修理者のおどけた蘆笛の遠音、舗石の上をたたいてる土工の金槌の音、噴水の気高い音楽――すべてパリーの夢の熱っぽい金色の外皮……。
JEAN-CHRISTOPHE ジャン・クリストフ 青空文庫