石径
せっけい
名詞
標準
文例 · 用例
火を揚げ煙を噴いた車の中に、炎の搦んだように腰の布が紅に裂けて、素裸であろう、黒髪ばかり蓑のごとく乱れた、躯をのせた、輻が軋り、轍が轟き、磽※たる石径を舞上って、「あれあれ浅間山の煙の中へ火の尾を曳いて消えて候よ、六部どの。
— 泉鏡花 『雪柳』 青空文庫
石径を攀ずること三十分間にして、天然隧道なる勝地に達す。
— 井上円了 『南半球五万哩』 青空文庫
帽子峰頭暁繋船、傍渓緑蘇自成氈、更攀石径到山腹、洞内浮来洞外天。
— 井上円了 『南半球五万哩』 青空文庫
その絶壁を上下する石径の険悪なること、台湾生蕃界の山路を想出するに足る。
— 井上円了 『南半球五万哩』 青空文庫
満身汗をしぼり、石径を攀ずること二マイルにして、頂上に達す。
— 井上円了 『南半球五万哩』 青空文庫
石径を攀じて山頂に達すれば、ここに望台あり。
— 井上円了 『南半球五万哩』 青空文庫
楓とモミジ 中国の有名な詩人である杜牧が詠じた「山行」の詩に遠上寒山石径斜、白雲生処有人家、停車坐愛楓林晩、霜葉紅於二月花、 というのがあって、ふるくから普く人口に膾炙している。
— 牧野富太郎 『植物一日一題』 青空文庫