孜々として
ししとして
表現
標準
assiduously
文例 · 用例
その東洋文人の修道院で、彼は、「身を修め藝を研く」の古訓を守り孜々として修養して來た。
— 萩原朔太郎 『室生犀星に就いて』 青空文庫
福を得んとするの極、所謂淫祠邪神に事ふるをも辭せずして、白蛇に媚び、妖狐に諂ふ如きに至つては、其の醜陋なること當り難きものであるが、滔々たる世上幾多の人が、或は心を苦め、或は身を苦め、營々孜々として勉め勤めてゐるのも、皆多くは福を得んが爲なのであると思へば、福に就て言を爲すも亦徒爾ではあるまい。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
彼等はたゞ彼等の飾氣なき相互扶助の感情と現在の必要とに據つて、孜々として彼等の新らしい家を建つることに急いだ。
— 林中の鳥 『所謂今度の事』 青空文庫
宇宙の真美は、或はサブライムといひ、或はビユーチフルと言ひ、審美学家の孜々として討究しつゝある問題にして、容易に論入すべきものにあらず。
— 北村透谷 『明治文学管見』 青空文庫
司馬遷はその後も孜々として書き続けた。
— 中島敦 『李陵』 青空文庫
直覚を常識で包まれて了つて手も足も出なくなつて了つた人は、それは論外だが、私達はその常識の中にゐて、孜々として自然の神秘に向つて進んで行く人のするのを時として見かける。
— 田山録弥 『エンジンの響』 青空文庫
かうして孜々として倦まない息子を前に置いて、初めはほくほくとつまらないお世辭などを言ひながら手酌をやつてゐた父親は、段々徳利の底が輕くなるに從つて不機嫌になり出し、果てはお極りの大平樂を並べ出す。
— 水野仙子 『醉ひたる商人』 青空文庫
私達は、サイパンの店の一隅に巌丈な錠前をとりつけた銭箱を備へて、酒樽到着の夢を見ながら、漁りの業人は海原へ、牛飼等は山向ふの牧場へ、小作家は田畑へ、皆々孜々として仕事に励み、一日の労銀を携へて帰る夕暮時に、その幾部分かをサイパンの箱へ投げ入れてバツカスを祈つた。
— 牧野信一 『酒盗人』 青空文庫
作例 · 標準
彼女はどんなに忙しい時でも、孜々としてピアノの基礎練習を欠かさない。
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孜々として働く職人の背中には、言葉以上の重みと説得力が宿っている。
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「目標に向かって孜々として歩み続けること。それが成功への唯一の道だ」
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