幻辞.com

葡萄酒

ぶどうしゅ
名詞
1
標準
文例 · 用例
巴里の喫茶店で、街路にマロニエの葉の散るのを眺めながら、一杯の葡萄酒で半日も暮してゐるなんてことは、話に聞くだけでも贅沢至極のことである。
萩原朔太郎 喫茶店にて 青空文庫
私は葡萄酒と鯣をふるまつた。
太宰治 思ひ出 青空文庫
海岸のひらたい岩の上で、肉鍋をこさへ、葡萄酒をのんだ。
太宰治 思ひ出 青空文庫
下谷へ遊びに行った時、このグラスで鈴岡さんと葡萄酒を飲もうという下心。
太宰治 正義と微笑 青空文庫
酒不足の折柄、老生もこのごろは、この屋台店の生葡萄酒にて渇を医す事に致し居候。
太宰治 花吹雪 青空文庫
」また、商人は倉庫に満す物貨を集め、長老は貴重な古い葡萄酒を漁り、公達は緑したたる森のぐるりに早速縄を張り廻らし、そこを己れの楽しい狩猟と逢引の場所とした。
太宰治 心の王者 青空文庫
ドイツからパリへ行ったら葡萄酒が安い代りに煙草が高いので驚いた。
寺田寅彦 喫煙四十年 青空文庫
函館の連絡船待合所に憐れな妙齢の狂女が居て、はじめはボーイに白葡萄酒を命じたりしていたが、だんだんに暴れ出して窓枠の盆栽の蘭の葉を引っぱったりして附添いの親爺を困らせた。
寺田寅彦 札幌まで 青空文庫