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本城

ほんじょう
名詞
1
標準
文例 · 用例
次に彼れは敵の本城に逼るやうな勢で大膿盆から肺臟を取上げた。
有島武郎 實驗室 青空文庫
それに反して、日本の山々は、富士、白山、立山、三|禅定の神社はいうも更なり、日本北アルプスの槍ヶ岳や常念岳の連山にしてからが、石垣を積み、櫓をあげ、層々たる天主閣をそびやかした松本城を前景に加うることなしに、人間味と原始味の併行した美しさを高めることは出来ない。
小島烏水 不尽の高根 青空文庫
白い森も、白い家も、目の下に、たちまちさっと……空高く、松本城の天守をすれすれに飛んだように思うと、水の音がして、もんどり打って池の中へ落ちると、同時に炬燵でハッと我に返った。
泉鏡花 眉かくしの霊 青空文庫
一時、芸者の数が有余ったため、隣家の平屋を出城にして、桔梗、刈萱、女郎花、垣の結目も玉章で、乱杙逆茂木取廻し、本城の欄の青簾は、枝葉の繁る二階を見せたが、近頃いわれあって世帯を詰めて、稲荷様向うの一軒につづめたので、隣家はあたかも空屋である。
泉鏡花 日本橋 青空文庫
でも女王のりっぱな本城は、もっと北極のほうの、*スピッツベルゲンという島の上にあるのです。
SNEDRONNINGEN 雪の女王 青空文庫
本城下に浅間の湯といふあり。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
細川忠利が隈本城主になったのは寛永九年だから、これも年代が相違している。
森鴎外 興津弥五右衛門の遺書(初稿) 青空文庫
小西家が滅びてから、加藤清正に千石で召し出されていたが、主君と物争いをして白昼に熊本城下を立ち退いた。
森鴎外 阿部一族 青空文庫