思索家
しさくか
名詞
標準
thinker
文例 · 用例
突然障子があいたやうな氣がしたかと思ふと紋着羽織に袴をつけた抱月さんが、例の朝鮮髭をはやした頬のこけた、思索家的な奧深い光を持つ細い眼をした顏を靜かにその間から現して、どう云ふ譯だか何の詞もなく、蒲團の袖に鼾つくやうにして丁寧に頭をさげた。
— 南部修太郎 『自分の變態心理的經驗』 青空文庫
三 いわゆる頭脳のいい人はどうも研究家や思索家にはなれないらしい。
— 寺田寅彦 『断片(2)』 青空文庫
其をきツかけに、彼はまた何時もの思索家となつた。
— 三島霜川 『平民の娘』 青空文庫
其所で彼は家庭に於ける思索家となツて、何時も何か思索に耽ツてゐる、そして何時とは無く實際を疎ずるといふ風が出來て來て、都ての規則を無視する、何を爲すのも億劫になる、嫌になる。
— 三島霜川 『平民の娘』 青空文庫
大袈裟に言えば、思索家みたいな顔をしている。
— 太宰治 『女生徒』 青空文庫
眞面目に考へても亦さうだ、子供に對しては怖い點に於て――また、思索家として長年孤獨の情味を味はつて來たのは、面壁九年の心持ちに似てゐる點に於て。
— 發展 『泡鳴五部作』 青空文庫
ノヴァーリス(1)『道徳論』 ちょっと見たところあまり不思議なので、ただの暗合としては理知が受け入れられないような暗合に出会って愕然として、超自然的なものをぼんやりと、しかしぞっとしながら、ときによるとなかば信ずるような気持になったことのない人は、非常に冷静な思索家のあいだでも、ごく少ないのである。
— 『モルグ街の殺人事件』続編 『マリー・ロジェエの怪事件』 青空文庫
一般に暗合というものは、蓋然性の理論――人間の研究のもっとも輝かしい対象にもっとも輝かしい例証を与えているあの理論――を少しも知らないように教育された思索家たちには大きな障害物なんだ。
— THE MURDERS IN THE RUE MORGUE 『モルグ街の殺人事件』 青空文庫
作例 · 標準
彼は博識な思索家として知られ、現代社会が抱える矛盾を鋭い視点で分析した。
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深い孤独の中で内省を続けたその思索家は、多くの人々に影響を与える名著を残した。
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「彼は行動家というよりは思索家タイプで、物事を決めるまでにじっくり時間をかける」
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