律義者
りちぎもの
名詞
標準
honest person
文例 · 用例
そして律義者の意識に追ひ使はれ、平凡で味氣のない一生を終らねばならなかつた。
— 萩原朔太郎 『酒に就いて』 青空文庫
五十五万石の大目付、丸潰れと来たなあ」「それでももしや、お熊の縁談から起った意趣、遺恨じゃないかと思うて、襟半の方へ探りを入れてみると、花婿の半三郎も、今は隠居しとる父親の半左衛門夫婦も、神信心の律義者という評判に間違いないらしい」「それは毛頭間違いない。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
東 律義者の子沢山西 綸言汗の如し 東は花柳に沈湎せざるもののおのづからにして真福多く天佑有るを云ひ、西は帝王の言の出でゝ反らざることを云へり。
— 幸田露伴 『東西伊呂波短歌評釈』 青空文庫
交潤社は四条通と木屋町通の角にある地下室の酒場で、撮影所の連中や贅沢な学生達が行く、京都ではまず高級な酒場だったし、しかも一代はそこのナンバーワンだったから、寺田のような風采の上らぬ律義者の中学教師が一代を細君にしたと聴いて、驚かぬ者はなかった。
— 織田作之助 『競馬』 青空文庫
私情で雑誌の発行を遅らせては済まないと、寺田はやはり律義者らしくいやいや競馬場へ出掛けた。
— 織田作之助 『競馬』 青空文庫
律義者の主翁は己の家の客を恐ろしい処へやって、もし万一のことがあっては旅籠としての瑕にもなると思ったので強いて止めようとした。
— 田中貢太郎 『山寺の怪』 青空文庫
「そんならそれと、はじめから言って呉れたら良えのに……」 何も一杯くわさずともと、君枝はちょっとふくれたが、しかし、あとで、大笑いの酒という茶番めいたものもなく、若い次郎はともかく、他吉も鶴富組の主人も存外律義者めいた渋い表情であった。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
それがいかにも律義者めいて、よくもこんなに根気よく丁寧に書けるものだと、豹一は感心してしまった。
— 織田作之助 『青春の逆説』 青空文庫
作例 · 標準
彼は正直で約束は必ず守る律義者なので、皆から信頼されている。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
そんなことまで気にするなんて、君も律義者だねえ。
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昔話に出てくる律義者は、最終的に幸運を手に入れることが多い。
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