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階段下

かいだんした
名詞名詞-の形容詞
1
標準
under the staircase
文例 · 用例
が、プレットニョフとゴーリキイとが暮しているのは、その有名な貧民窟の中にあっても部屋と名づけられない階段下の廊下の一隅であった。
――幼年時代・少年時代・青年時代―― マクシム・ゴーリキイの伝記 青空文庫
そして僕がこの階段下の狭い玄関、一メートル四方にも足りない土間で、その靴を穿いて立上ると、この窮屈な家屋全体の不安定感は僕の靴の踵に吸収されてしまふ。
原民喜 魔のひととき 青空文庫
……すなわちこの闇黒は九州帝国大学、法医学教室の一隅に在る、屍体解剖室内の暗夜の状態を、すぐ横の階段下の物置から、天井裏へ潜り込んだ処に在る、板の隙間から窺いている光景で御座います。
夢野久作 ドグラ・マグラ 青空文庫
向うの現場の階段下でも素裸の男工たちが一尺五寸の横板をまたがせられていた。
豊島与志雄 現代小説展望 青空文庫
四時頃、宏子が腕時計を見ながら階段下を来かかると、畳廊下のところに、中途半端な立姿で、羽織だけ着更えた瑛子が佇んでいる。
宮本百合子 雑沓 青空文庫
そして、それがレヴェズの所有品で、ようやく裏階段下の、押入れから発見されたことが述べられた。
小栗虫太郎 黒死館殺人事件 青空文庫
「わたしも、ただならない物音を聞いて飛んできたんです」 鈴木は裏の廊下から、階段下の便所のほうを見回りに行った。
松本泰 宝石の序曲 青空文庫
ついに、階段下で、その足音は停った。
海野十三 地球要塞 青空文庫