何ヶ月も
なんかげつも
表現
標準
(for) months
文例 · 用例
そのうへ、大道具小道具に要した金、練習場、會場に要した金、プログラムや切符に要した金、それらは會員達が何ヶ月もかかつて積立てた準備金の到底補充出來る額ではなかつた。
— 梶井基次郎 『『青空』のことなど』 青空文庫
とにかく私達が何ヶ月もかかつて計畫し努力した、恐らくは三高はじめての試演會といふものは蓋のあく前日に、生徒としての最後のもので脅かすことによつて、差止めになつてしまつたのである。
— 梶井基次郎 『『青空』のことなど』 青空文庫
さては婆さんに試されたか、と一旦は存じましたが、こう笠を傾けて遠くから覗込みました、勝手口の戸からかけて、棟へ、高く烏瓜の一杯にからんだ工合が、何様、何ヶ月も閉切らしい。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
何ヶ月も前に犯罪を起こした可能性のある、容疑者がいたとする。
— A STUDY IN SCARLET 『緋のエチュード』 青空文庫
何ヶ月も、一日何時間も何かをしている。
— THE RED-HEADED LEAGUE 『赤毛連盟』 青空文庫
さまざまな洒落と諷刺をふくめた憂鬱作家の魂胆は直訳語では感じ憎いので、私はもうそれは何ヶ月も前からその紙片を眺めては頻りと首をひねつてゐるのであつたが、何処に移つても忽ち滞在費の切迫に陥入つて、おちおちと仕事にも耽つて居られなかつたのである。
— 牧野信一 『風流旅行』 青空文庫
女房は何だかじっとしていられないといった風で、また村の噂話しをやりだした――まるで何ヶ月も家を空けて村の噂をば何くれと聞きたがる人にでも物をいうような調子で、「お前さん知らないの?
— モーリス・ルヴェル Maurice Level 『生さぬ児』 青空文庫
ちかごろ大流行のスリは、たいがい子供の仕業という話であるが、何ヶ月も練習して、十二人も殺してたった十六万ぬすむ、同じぐらいの練習でスリの方がもっと稼ぎがあろうし、後もつゞくというものであるが、子供に及ばぬ智慧のない先生である。
— 坂口安吾 『ヤミ論語』 青空文庫