血振るい
ちぶるい
名詞
標準
文例 · 用例
片袖ちぎれた丹下左膳が大松の幹を背にしてよろめき立って、左手に取った乾雲丸二尺三寸に、今しも血振るいをくれているところ。
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫
突然右門が突っ立ち上がってポキポキと指の関節を鳴らすと、さっと全身に血ぶるいをさせながら、不意に大声で意外なことを叫びました。
— 青眉の女 『右門捕物帖』 青空文庫
右門は血ぶるいしながら立ち上がりました。
— 南蛮幽霊 『右門捕物帖』 青空文庫
――南無阿弥陀仏」 さすがは名うての変りもの、じぶんが殺ったそばからお念仏を唱えてニッコリ、ただちに長剣に血ぶるいをくれて真向い立っている門脇修理に肉薄してゆくと。
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫
フフフこれはおもしろいことになった」 濡れ燕の血ぶるいとともに、微笑む左膳を取り巻いて、剣花、一時に開きました。
— こけ猿の巻 『丹下左膳』 青空文庫
そして相手が血ぶるいしつゝ大きな艦が沈む時のように倒れきらないでいる間に、もう一人の小姓に襲いかゝった。
— 谷崎潤一郎 『武州公秘話』 青空文庫
本懐を遂げられい」 山浦丈太郎は一刀の血ぶるいをして、雲水の腕の中の少年武士を覗くのでした。
— 野村胡堂 『大江戸黄金狂』 青空文庫
将門は血ぶるいしながら、敵の屍を辺りに見て、「将頼、将平っ。
— 吉川英治 『平の将門』 青空文庫