物情
ぶつじょう
名詞
標準
public feeling
文例 · 用例
一般に詩や俳句の目的は、或る自然の風物情景(対象)を叙することによって、作者の主観する人生観(侘び、詩情)を咏嘆することにある。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
世情を究め物情に徹せずしていたずらに十七字をもてあそんでも芭蕉の域に達するのは困難であろう。
— 寺田寅彦 『俳諧の本質的概論』 青空文庫
見るから無慘な落寞たる物情である。
— 三島霜川 『解剖室』 青空文庫
維新後に於ける物情の最も騒然たる時代であった。
— 夢野久作 『近世快人伝』 青空文庫
明治元年といえば鳥羽伏見の戦を初め、江戸城の明渡、会津征伐等、猫の眼の如く変転する世相、物情騒然たる時節であったが、その中に、かほどの名誉ある優遊を藩公と共にしていた翁の感懐はどんなものであったろうか。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
天正十年十二月の事で、物情|恟々たる中に年も暮れて行った。
— 菊池寛 『賤ヶ岳合戦』 青空文庫
こうして宗教的熱情は高まり物情次第に騒然となって来た。
— 菊池寛 『島原の乱』 青空文庫
世界中が物情騒然たる時だ。
— ――生きる為に―― 『山谿に生くる人々』 青空文庫
作例 · 標準
不祥事が相次いだことで物情が騒然とし、内閣の支持率は急落した。
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彼は地域の物情を探るため、商店街を歩いて住民の生の声を聞き回った。
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為政者は常に物情を正確に把握し、適切な政策を打つ必要がある。
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