下腕
かわん
名詞
標準
forearm
文例 · 用例
人間はそれぞれの明白な心の目標があって、それに向かわんために充分納得して寒苦と戦っているが、犬はなんのためだか、ちっともわからないで、ただたよる主人の向かう所なら、さもうれしげに死の雪原に突進するのである、犬でもやはり苦しくなくはないであろう。
— 寺田寅彦 『映画雑感(1)』 青空文庫
娘の歓心をかわんがためである。
— 太宰治 『メリイクリスマス』 青空文庫
一|銭もつかわんで、ごっそりためておいて、大きな倉でもたてるつもりかや。
— 新美南吉 『牛をつないだ椿の木』 青空文庫
誰ぞかわんなはらねえかって、艫からドンと飛下りただ。
— 泉鏡花 『海異記』 青空文庫
余が立ちし日には、いつになく独りにて燈火に向かわんことの心憂さに、知る人のもとにて夜に入るまでもの語りし、疲るるを待ちて家に還り、直ちにいねつ。
— 森鴎外 『舞姫』 青空文庫
古のギリシャにあこがれの誠をいたすにつれ、今のギリシャの悲境を見るに見かねて、これが救済に馳せ向かわんとした情熱の人詩人バイロンに、風※において性行において大いに類似を示した兄には、そうした大志を自分はいかにもふさわしく考えるのである。
— はしがき 『茶の本』 青空文庫
久慈い――おあとが閊えているよ、早くかわんな」 それを聞くと久慈恵介はきゅうに全身で真赤になった。
— 本庄陸男 『白い壁』 青空文庫
領主 それではもうよいではないか(とまた窓に向かわんとするを従者は再び引きとめ)、従者 たとえ、女子の性質はよいと致しましても、お殿様の御性質お振る舞いを近頃のように変えさせますれば、何のためにもなりませぬ。
— 国枝史郎 『レモンの花の咲く丘へ』 青空文庫
作例 · 標準
転倒した際、下腕を強く地面に打ちつけてしまった。
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彼の引き締まった下腕からは、日頃の鍛錬がうかがえる。
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重い荷物を持ち上げた時、下腕の筋肉がぴくりと動いた。
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