機嫌伺い
きげんうかがい
名詞
標準
courtesy call
文例 · 用例
が、朝ほど御機嫌伺いに出ました節は、御殿、お腰元衆、いずれも不断の服装でおいでなされた。
— 泉鏡花 『海神別荘』 青空文庫
私は机に向い、ふと家郷の母に十年振りのお機嫌伺いの手紙を、書きしたためようと、、突拍子もない衝動を感じた。
— 太宰治 『春の盗賊』 青空文庫
などと喝采だから、内々得意でいたっけが――一日、久しく御不沙汰で、台町へ機嫌伺いに出た処が、三和土に、見馴れた二足の下駄が揃えてある。
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫
水鳥のかいつむりが舳の方に、暢達な水の世界からのご機嫌伺いのように潜っては水面に小さな黒い頭を擡げます。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
曾ては自分の目をかけてやった諸大夫連が、誰一人機嫌伺いにさえ来ようとしない。
— 中島敦 『盈虚』 青空文庫
私どもが御機嫌伺いに参りましても根府川の飛石伝い、三尺の沓脱は徳山|花崗の縮緬タタキ、黒縁に綾骨の障子。
— 夢野久作 『名娼満月』 青空文庫
多分藩公、御機嫌伺いのためと師匠の墓参りのためであったろう。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
この陣中、奥州の政宗が初て御機嫌伺いに来たとき、大軍の手配を見せてやるとて、政宗に自分の佩刀を持たせて、後に従えさせてただ二人で小高き所に上り、いろいろ説明をきかせたのは、有名な話しである。
— 菊池寛 『小田原陣』 青空文庫
作例 · 標準
新年の機嫌伺いに親戚の家を一軒ずつ回っていたら、すっかり日が暮れてしまった。
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「単なる機嫌伺いのつもりで顔を出したんだけど、思わぬ大きな仕事の話が舞い込んできて驚いたよ」
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彼は世渡り上手で、上司へのこまめな機嫌伺いを欠かさないため、社内での立ち回りが非常にうまい。
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季節の変わり目には、日頃お世話になっている恩師へ機嫌伺いの電話を一本入れるのが私の習慣だ。
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