検使
けんし
名詞
標準
文例 · 用例
家扶は探検使として差向けらる、書生二人を引従え、御前様のお出先は、何しろ四谷、最寄近所は草を分けても穿鑿せんと、杖を携え、仕込杖を脇挟み、さも事々しく打立ちてお茶の水を渡ると家扶の武智「敵は本能寺じゃ、続き召され。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
これは寛文七年の事で、八年に安芸がこれを国老に訴へ九年に検使が出張して分割したが、其結果は安芸のために頗る不利であつた。
— 森鴎外 『椙原品』 青空文庫
親実は取次が報知せてくると、おろそうとした石を控えてちょうと考える容であったが、「検使に来たと見えるな、今碁を打っておるから、碁が済むまで待たしておけ」 彼は静に石をおろした。
— 田中貢太郎 『八人みさきの話』 青空文庫
「それでは検使を迎えようか」 彼は悠々として表座敷へ往って検使を迎えた。
— 田中貢太郎 『八人みさきの話』 青空文庫
その中で比江山親興へは、中島吉右衛門、横山修理の二人が検使となって往った。
— 田中貢太郎 『八人みさきの話』 青空文庫
勝行は検使と云うよりは殺戮使と云う方が当っていた。
— 田中貢太郎 『八人みさきの話』 青空文庫
「元親公の御諚で検使が二人来て、詰腹切らされました」 少年は苦しそうに云って呼吸をついた。
— 田中貢太郎 『八人みさきの話』 青空文庫
比江山親興が、元親の検使に詰腹を切らされた時のことであった。
— 田中貢太郎 『八人みさきの話』 青空文庫