表立った
おもてだった
形容詞-語幹
標準
public
文例 · 用例
「この土地では、お弔いは千円とか千五百円とか、お金があって、少し派手好きだと、もっと盛大にやるけど、一切見番|委せで、役員たちで世話をやくんですのに、お父さんのはそんな表立ったこともしず、集まったのは懇意な人だけで、あの虚栄っ張りに似合わない質素なものよ。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
表立った醜聞はなかったにしても、何しろ印度は彼の身持ちのためには暑すぎた。
— コナン・ドイル 『空家の冒険』 青空文庫
二十四五の中年増で、内証は知らず、表立った男がないのである。
— 泉鏡花 『甲乙』 青空文庫
TRONの最終ゴールである電脳社会の形成が、表立った課題として意識されるのは確かに先だろう。
— 富田倫生 『青空のリスタート』 青空文庫
即ち、その内実は二千三百石の微々たる御陣屋住いに過ぎないが、いざ表立ったところへ出る段になると、上野介の官位が物を言い、三万石の城持ち大名と同じその格式権威が物を言うと言う有難い恩典なのです。
— 三河に現れた退屈男 『旗本退屈男 第五話』 青空文庫
芝居町で、出方にいくらかつかませれば、役者たちについての、表立ったことはじきに何でも判って来る。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
「君は、花活にピストルを入れに来た人間を見なかったのですか」 帆村は、さっきもちょっと口にしたことを表立った問題として訊いた。
— 海野十三 『地獄の使者』 青空文庫
殿の使いとは云うものの表立った使者ではなく、きわめて略式の訪問なのだ。
— 国枝史郎 『八ヶ嶽の魔神』 青空文庫
作例 · 標準
例句