玩具屋
おもちゃや
名詞
標準
文例 · 用例
テカ/\した靴屋の店や、ヤケに澄ました洋品店や、玩具屋や、男性美や、――なんで此の世が忘らりよか。
— 中原中也 『散歩生活』 青空文庫
玩具屋の前に立ちて、あれもいや、これもいや、それでは何がいいのだと問われて、空のお月様を指差す子供と相通うところあり。
— 太宰治 『花吹雪』 青空文庫
後者の実例は場末の玩具屋の店頭で見られる安絵本のポンチなどがそれである。
— 寺田寅彦 『漫画と科学』 青空文庫
自分は何げない顔をして玩具屋の店頭に立って玩具をめききする。
— 断片 『小さき良心』 青空文庫
が、喫茶店を出て町を歩いていると、玩具屋で金属製のジープの玩具を売っていた。
— 織田作之助 『ヒント』 青空文庫
子供の時の最も親しい遊道具だった「一|片なら無彩色・二|片なら色つき」の紙芝居(それを玩具屋から買って来て家で組立て「アラディン」や「ロビン・フッド」や「三本指のジャック」を自ら演出して遊ぶのだが)の影響であろうか、スティヴンスンの創作は何時でも一つ一つの情景の想起から始まる。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
暮れの二十日頃になると、玩具屋駄菓子店などまでがほとんど臨時の紙鳶屋に化けるのみか、元園町の角には市商人のような小屋掛けの紙鳶屋が出来た。
— 岡本綺堂 『綺堂むかし語り』 青空文庫
とにかく子供のときからそんな習慣が付いているので、わたしは幾つになっても玩具や人形のたぐいに親しみをもっていて、十九や二十歳の大供になってもやはり玩具屋を覗く癖が失せませんでした。
— 岡本綺堂 『綺堂むかし語り』 青空文庫