古雑誌
ふるざっし
名詞
標準
old magazines
文例 · 用例
雪がせわしく降り出したので出張りを片付けている最後の本屋へ、先刻値を聞いて止した古雑誌を今度はどうしても買おうと決心して自分は入って行った。
— 梶井基次郎 『泥濘』 青空文庫
とっつきの店のそれもとっつきに値を聞いた古雑誌、それが結局は最後の選択になったかと思うと馬鹿気た気になった。
— 梶井基次郎 『泥濘』 青空文庫
それから翌朝の六時か七時に起きて、近所の出前屋が配達する弁当を喰って、表に水を打って掃除を済まして、詰襟の洋服に着かえるまでのあいだ、私は小遣銭の許す範囲で、古雑誌を買ったり、貸本を取り寄せたりして、いろんな空想を湧かしつつ読み耽った。
— 夢野久作 『鉄鎚』 青空文庫
けれども、酒も飲めないし、煙草も吸えないし、ただ、朝から晩まで二階の三畳のこたつにもぐって、古雑誌なんか読んで阿呆同然のくらしをしている自分には、自殺の気力さえ失われていました。
— 太宰治 『人間失格』 青空文庫
新子も、反感めいた気持で、空っぽの寝床に背を向けて、今夜は美和子の帰らない内に、どうでも寝つこうとし、寝つくために、何か下らない古雑誌でも読もうと、床を這い出して、机の前にいざり寄ると、階下からしのびやかに、母が上って来る足音がした。
— 菊池寛 『貞操問答』 青空文庫
――その面が出はしまいかと気にしながら、古本古雑誌の前に踞込んで、おやすく買求めて来ましたのが、半紙|綴八十枚ばかりの写本、題して「近世怪談録」という。
— 泉鏡花 『雪柳』 青空文庫
といつても春の楽園で美しい姫等が、孔雀と戯れてゐるところとか、銀河の流れに緑の岸を伝ひほがらかな女神が琴をかなでゝゐるところとか、などゝいふ古雑誌の口絵のやうなだれでもがすぐに想ひ浮べるやうな光景ではありません。
— 牧野信一 『嘆きの孔雀』 青空文庫
日本では夜肆で外国の古新聞古雑誌の挿画を売っている。
— 内田魯庵 『灰燼十万巻(丸善炎上の記)』 青空文庫
作例 · 標準
大掃除のついでに、部屋の隅に山積みになっていた古雑誌を束ねて資源ごみに出した。
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彼は古本屋で数十年前の車関係の古雑誌を買い集め、当時のカタログデータを収集している。
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待合室のテーブルには、表紙が擦り切れて色褪せた古雑誌が何冊か無造作に置かれていた。
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