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しつ
名詞
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標準
文例 · 用例
時間のゆるすかぎり、糟谷は近郷の人の依頼に応じて家蓄の病を見てやっていた。
伊藤左千夫 老獣医 青空文庫
狼見よ來る遠くよりして行するものは銀の狼その毛には電光を植ゑいちねん牙を研ぎ遠くよりしも行す。
萩原朔太郎 蝶を夢む 青空文庫
ああわれはおそれかなしむまことに混鬧の都にありてすさまじき金屬の行する狼の跫音をおそる。
萩原朔太郎 蝶を夢む 青空文庫
有害なる動物犬のごときものは吠えることにより鵞鳥のごときものは畸形兒なることにより狐のごときものは夜間に於て發光することにより龜のごときものは凝晶することにより狼のごときものは行することによりてさらに甚だしくすべて此等のものは人身の健康に有害なり。
萩原朔太郎 蝶を夢む 青空文庫
やがて近づくであらう所の、彼の殘酷な教育から、防ぎたい病から、性の痛痛しい苦悶から。
萩原朔太郎 宿命 青空文庫
おん身がにくしんの兄はあまりに憔悴し、患し、酒亂のあしたに菊を摘まむとして敬虔無上の涙せきあへぬ痴漢である。
萩原朔太郎 散文詩・詩的散文 青空文庫
見よ、兄の手は何故にかくもかくも清らに傷ましげに光つて居るのか、この手は菊を摘むの手だ、この手は怖るべき感電性患の手だ、また涼しくも洋銀の柄にはしり、銀の FORK をしてしなやかに皿の魚を舞はしむる風月賀宴の手だ。
萩原朔太郎 散文詩・詩的散文 青空文庫
木馬はまはる、光はまはる、兄の肉體は風のやうに旋囘する、兄の左に少女がじつと立つて居る、白い前かけをした娘だ、娘のくちびるが、あかいくちびるが、林檎が、しだいに、あざやかに、私のくちびるを追ひかける。
萩原朔太郎 散文詩・詩的散文 青空文庫