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方様

かたさま
名詞
1
標準
文例 · 用例
」「つきまして、……ただいま、女どもまでおっしゃりつけでございましたが、鶫を、貴方様、何か鍋でめしあがりたいというお言で、いかようにいたして差し上げましょうやら、右、女どももやっぱり田舎もののことでございますで、よくお言がのみ込めかねます。
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それが、お客様も、貴方様のほか、お二組ぐらいよりございません。
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その貴方様、水をフト失念いたしましたから、精々と汲込んでおりまするが、何か、別して三右衛門にお使でもござりますか、手前ではお間には合い兼ね……」 と言懸けるのを、遮って、傾けたまま頭を掉った。
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」「でも、貴方様まるで野原でござります。
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申すは、差出がましゅうござるなれど、これは格別、奥方様の思召しにかないましょう。
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……さて、此方より申す儀ではなけれども、奥方様、この品ばかりはお可厭ではござるまい。
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――いや、奥方様、この姥が件の舌にて舐めますると、鳥獣も人間も、とろとろと消えて骨ばかりになりますわ。
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舌長姥 (時に、うしろ向きに乗出して、獅子頭を視めつつあり)老人じゃ、当|館奥方様も御許され。
泉鏡花 天守物語 青空文庫