譌
譌
名詞
標準
文例 · 用例
其他|譌字仮名違等は直に改めた。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
満枝は、彼の言の決して譌ならざるべきを信じたり。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
これより帰りてともかくもお峯が前は好きやうに言譌へ、さて篤と実否を糺せし上にて私に為んやうも有らんなど貫一は思案しつつ、黒の中折帽を稍目深に引側め、通学に馴されし疾足を駆りて、塗籠の角より斜に桐の並木の間を出でて、礫道の端を歩み来れり。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
黒川氏は三説を擧げ、一は鶴峰説に同じく、二は投を殺の譌りと見て、薩摩國とし、三は和名鈔、薩摩國麑島郡に都萬郷ありて、聲近しとし、更らに投を敏の譌りとしてミヌマと訓み、三潴郡とする説をも擧げたるが何れも穩當ならずといへり。
— 内藤湖南 『卑彌呼考』 青空文庫
國史眼は設馬の譌りとして、即ち薩摩なりとし、吉田氏は之を取りて、更に和名鈔の高城郡托摩郷をも擧げ、菅氏は本居氏に從へり。
— 内藤湖南 『卑彌呼考』 青空文庫
私しがいつ人を詐譌するようなことをいたしました。
— 三宅花圃 『藪の鶯』 青空文庫
されば、初には、附録として、語法指南、字音假名づかひ、名乘字のよみ、地名苗字などの讀みがたきもの、和字、譌字、又は、諺、など添へむの心なりしかど、(語法指南のみは、篇首に載せつ)今はしばらくこゝにとぢめて、再版の時を待つことゝはせり。
— 大槻文彦 『ことばのうみのおくがき』 青空文庫
東京近在で展望無双と云わるゝも譌ではなかった。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫