秘図
ひず
名詞
標準
treasured picture
文例 · 用例
その秘図一つに、いまや柳生一藩の生命がかかり、また、いつの世も変わらぬ我欲妄念の渦がわきたっているのだ。
— 日光の巻 『丹下左膳』 青空文庫
底に種仕掛けはございますまい」「イヤ、これは降参いたした」 吉宗はそう言って、壺を畳へ置きなおし、「この壺に秘図が入っておらんとなると、柳生の埋宝それ自身がちとあやしい話じゃな」「そう……かもしれません」「かもしれんではないぞ、愚楽。
— 日光の巻 『丹下左膳』 青空文庫
御公儀のお情けで、名もなき壺に秘図を封じこめ、屋敷の庭隅に大金が埋ずめあるなどと……貴様、いいようにされて、つかまされたなッ」 とどなった。
— 日光の巻 『丹下左膳』 青空文庫
こけ猿さえ見つけだせば、その中に隠してある秘図によって、先祖のうずめた財産を掘りだし、伊賀の柳生は今までの貧乏を一時にけしとばして、たちまち、日本一の大金持になってしまう。
— こけ猿の巻 『丹下左膳』 青空文庫
おまけに、今それには、柳生一藩の生死浮沈がかかり、この江戸だけでも、何十人という人間が、眼の色かえてこの壺を、いや、壺の中の秘図を必死にねらっているのだ。
— こけ猿の巻 『丹下左膳』 青空文庫
オオそうだ、こうしてはいられぬ、壺中の秘図をとりだすのが第一だった、と。
— こけ猿の巻 『丹下左膳』 青空文庫
四 初対面のあいさつや、陣中の見舞いなどをのべおわってのち、八風斎は、れいの秘図をとりだし、主人|勝家からの贈り物として、うやうやしく、伊那丸の膝下にささげた。
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫
そのようすを見すまして、はじめて、納戸襖をソロリとあけた黒装束、押入れからとびだして、呂宋兵衛からわたされた攻軍の秘図をふところにおさめ、別なほうから築山づたいで、北庄城の石垣をすべり落ちていった。
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫
作例 · 標準
その古文書には、天皇の系譜を描いた秘図が収められていた。
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彼女は家族の秘図を大切に保管していたが、それは親友にさえ秘密だった。
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隠された部屋で、彼らは古代の知恵が宿ると噂される秘図を発見した。
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