人情家
にんじょうか
名詞
標準
kind person
文例 · 用例
これらの作品から受けとられるものは、松林桂月氏は非常に人情家だといふことがよくわかるのである。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
もしこの写実態度を自然物ではなく人間社会に当てはめた場合には、描写の細かさは、人情の機微の細かさに当てはまる、私が桂月氏が人情家であるとかないとか断定的に言ひ得たのも、氏のさうした作品の手法上の態度に現はれたところから言つたものである。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
三等品の毒舌を吐く大宅壮一は涙の袋さつまるところは人情家さセンチになるかはりに憤慨するだけさもつと悪人になる修業しろ。
— 詩集(11)文壇諷刺詩篇 『小熊秀雄全集-12』 青空文庫
けれども、われらの捕物名人むっつり右門は、つねに江戸まえの人情家でした。
— 明月一夜騒動 『右門捕物帖』 青空文庫
「何しろ尾原さんは代々の江戸ツ子で、愚痴を滾さない人情家だから小園は幸せだよ。
— 牧野信一 『淡雪』 青空文庫
登りとなれば、大概の乗客がその速力の遅さに業を煮して、先へ立つて歩いたり、中には後おしの弥次馬に成る者さへあるのだから、そんな車の中で居眠りなどして居られる不人情家は見当らなかつた。
— 牧野信一 『熱海線私語』 青空文庫
細やかな人情家の高田のひき緊った喜びは、勿論梶をも揺り動かした。
— 横光利一 『微笑』 青空文庫
中村君は婉曲な悪戯者であり、阪中君は我武者羅な人情家である。
— 岸田國士 『中村・阪中二君のこと』 青空文庫
作例 · 標準
あの医者は腕が良いだけでなく、とても人情家だ。
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困っている人を見ると放っておけない、まさに人情家だね。
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昔の日本の社会には、地域全体で助け合う人情家がたくさんいた。
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