惻々
そくそく異読 しょくしょく
形容詞-たる副詞-と
標準
keenly felt
文例 · 用例
女性には柔軟な優しみ、惻々たる慈悲心、風雅な淑かさ、繊細な可憐さなどの情緒が蓄積されて来ます。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
妻に侮辱と嘲笑とに価する特色を発見出来るようになって始めて惻々たる憐れみと愛とが蘇るというのだ。
— 岡本かの子 『巴里祭』 青空文庫
其言惻々として人を動かす、東京といはずして江戸といふ、何ぞ其朴訥なるや、朴訥なるものは世情を知らず、世情を知らざれば則ち悲しむこと多きなり。
— 長塚節 『長塚節歌集 中』 青空文庫
十年前|臨終の床で自分の手をとり泣いて遺命した父の惻々たる言葉は、今なお耳底にある。
— 中島敦 『李陵』 青空文庫
近いうちにこの切先が、私の手の内で何人かの血を吸うであろう……と思うと一道の凄気が惻々として身に迫って来る。
— 夢野久作 『冥土行進曲』 青空文庫
その筆致の、悠々として迫らざる、その態度の清澄を極めたる着実さ、その微妙な人心の生むいとも朗らかな自然の飄逸味に、私は惻々と、胸を打たれながら読了した。
— 牧野信一 『推賞寸言』 青空文庫
惻々として、上等なる感慨に迫られたものであつた。
— 牧野信一 『月評』 青空文庫
その辞|惻々読む者の心をうたねばやまぬ。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
作例 · 標準
故郷を離れる子供たちの心には、惻々とした寂しさが募る。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
恩師の言葉は、今でも私の心に惻々と響いている。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
歴史の重みに触れ、惻々とした感動を覚えた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite