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蹉躓

さち
名詞
1
標準
文例 · 用例
あんなにいきばつて居るが、一つ蹉躓が来れば利害の友はみんな背く。
平出修 瘢痕 青空文庫
種々なる障礙、或は蹉躓の伴ふ事は、已むを得ない事實である。
幸田露伴 努力論 青空文庫
況や千里の駿馬は自らにして駑馬よりは多くを行き、大才厚徳の士は常人よりは人世の旅行を多くして、常人の到達し得ざる處に到達せんとするもの故、其の遭遇する各種の不快、不安、障礙蹉躓は、隨つて多いのであるから、其努力が常人を越えて居るのは云ふ迄もない。
幸田露伴 努力論 青空文庫
之を標的として進まば、時に小蹉躓あらんも、終に必ず大に伸達するを得べきは疑ふべくも無い。
幸田露伴 努力論 青空文庫
況んや其の性情拗戻辛辣にして、自ら轗軻蹉躓、百事不如意の境遇を招致し、而して不平鬱勃、渇虎餓狼の如き状に在るものの、詭激側仄の感情より生じたる論議評隲に於てをやである。
幸田露伴 努力論 青空文庫
凡庸の徒おほむね先見無し、一蹉躓一顛倒して後自ら懲戒するも、数の免る能はざるところなり。
幸田露伴 東西伊呂波短歌評釈 青空文庫
軍人たらんと欲して失敗し、外交家たらんと願うてまた蹉躓し、拠ろなしに一時横道に外れて文学三昧に遊んでいたが、夙昔の志望は決して消磨したのではなかった。
内田魯庵 二葉亭四迷の一生 青空文庫
在來、蹉躓蹉躓を重ねし老事業家西氏の苦心もさこそと思はるゝ也。
大町桂月 小日向臺 青空文庫