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藤豆

ふじまめ異読 フジマメ
名詞
1
標準
hyacinth bean (Lablab purpureus)
文例 · 用例
藪垣なる藤豆の、莢も實も、午の影紫にして、谷を繞る流あり。
泉鏡太郎 婦人十一題 青空文庫
夕顏には、豆府かな――茄子の苗や、胡瓜の苗、藤豆、いんげん、さゝげの苗――あしたのおつけの實は……昭和六年八月
泉鏡太郎 木菟俗見 青空文庫
その声が、直ぐ耳近に聞こえたが、つい目前の樹の枝や、茄子畑の垣根にした藤豆の葉蔭ではなく、歩行く足許の低い処。
泉鏡花 海の使者 青空文庫
隠元、藤豆、蓼、茘枝、唐辛、所帯の足と詈りたまひそ、苗売の若衆一々名に花を添へていふにこそ、北海道の花茘枝、鷹の爪の唐辛、千成りの酸漿、蔓なし隠元、よしあしの大蓼、手前商ひまするものは、皆玉揃ひの唐黍と云々。
泉鏡花 草あやめ 青空文庫
垣に朝顔、藤豆を植ゑ、蓼を海棠の下に、蝦夷菊唐黍を茶畑の前に、五本三本培ひつ。
泉鏡花 草あやめ 青空文庫
茘枝の小さきも活々して、藤豆の如き早や蔓の端も見え初むるを、徒に名の大にして、其の実の小なる、葉の形さへ定ならず。
泉鏡花 草あやめ 青空文庫
子供がいたずらに小石でも投げたかと思ったが、そうではなくて、それは庭の藤棚の藤豆がはねてその実の一つが飛んで来たのであった。
寺田寅彦 藤の実 青空文庫
この一夕の偶然の観察が動機となってだんだんこの藤豆のはじける機巧を研究してみると、実に驚くべき事実が続々と発見されるのである。
寺田寅彦 藤の実 青空文庫