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巧麗

こうれい
名詞
1
標準
文例 · 用例
究竟するに紅葉は実を写す特有の天才より移つて、佐太夫なる、或意味に於ての理想的伝記を画き出たるを以て、平常の細微巧麗なる紅葉の作を読み慣れたる眼には、何となく琴曲を欲ふ時に薩摩琵琶を聞くが如きの感あるなれ。
北村透谷 「伽羅枕」及び「新葉末集」 青空文庫
これより急調に眼を過ぐるものを言ひ、「三ツ四ツおちし村雨は、つゝみかねたる誰が涙かな」にて結び、更に「玉鉾の道は小暗し、たどりゆく繩手はほそし、松風の筧の音も、身にしみていとうらかなし、」と巧麗婉艶の筆を以て、行路の詩人の沈痛なる同情を醒起す。
北村透谷 「桂川」(吊歌)を評して情死に及ぶ 青空文庫