雀色
すずめいろ
名詞名詞-の形容詞
標準
light reddish brown
文例 · 用例
雀色の夕まぐれ、さっと人波にさらわれてしまった。
— 国枝史郎 『剣侠受難』 青空文庫
僕はまたこういう時に「さあ、もう雀色時になったから」と母の言ったのを覚えている。
— 芥川龍之介 『追憶』 青空文庫
雀色時という言葉はそのころの僕にも好きな言葉だった。
— 芥川龍之介 『追憶』 青空文庫
沙金は、おれの行く時刻を見はからって、あの半蔀の間から、雀色時の往来をのぞいている。
— 芥川龍之介 『偸盗』 青空文庫
殊に、雀色時の靄の中を、やつと、この館へ辿りついて、長櫃に起してある、炭火の赤い焔を見た時の、ほつとした心もち、――それも、今かうして、寝てゐると、遠い昔にあつた事としか、思はれない。
— 芥川龍之介 『芋粥』 青空文庫
反動的とでも云うのだろう) 貝十郎はこう思いながら、雀色になった夕暮れの中に、消え込んで行くその人の姿を、尊いもののように見送ったが、やがて藤兵衛へ近寄って云った。
— 国枝史郎 『十二神貝十郎手柄話』 青空文庫
そうして今は雀色に暮れた夕霧の中へ消え込んでしまった。
— 国枝史郎 『大鵬のゆくえ』 青空文庫
少し開いている障子の隙から、その黄昏の微光が、部屋の中へ入り込んで来て、部屋は雀色に仄めいて見え、その中にいる若い男女を、悩ましい艶かしい塑像のように見せた。
— 国枝史郎 『仇討姉妹笠』 青空文庫
作例 · 標準
「この着物、雀色の地味な色合いが、かえって若さを引き立てるわね」
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
夕暮れ時の空が、なんとも言えない深い雀色に染まっていくのを眺めていた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
祖母が愛用していた雀色の帯は、どんな着物にも合わせやすい万能な一本だ。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview