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棄場

棄場
名詞
1
標準
文例 · 用例
寂とした暮方、……空地の水溜を町の用心水にしてある掃溜の芥棄場に、枯れた柳の夕霜に、赤い鼻を、薄ぼんやりと、提灯のごとくぶら下げて立っていたのは、屋根から落ちたか、杢若どの。
泉鏡花 茸の舞姫 青空文庫
音羽の護國寺の東北の横手、寺も何も無き處に、室鳩巣、柴野栗山、古賀精里、古賀※菴、尾藤二州、岡田寒泉などの墓、累々として相竝ぶ、之を稱して、儒者棄場と云へり。
大町桂月 東京の近郊 青空文庫
豐島御陵の東に接して、儒者棄場もあり。
大町桂月 豐島ヶ岡 青空文庫
儒者棄場、今は學者塚と稱す。
大町桂月 豐島ヶ岡 青空文庫
その最も小なる路を取り、つき當りて右折し、間もなく左折すれば、儒者棄場に達すべし。
大町桂月 豐島ヶ岡 青空文庫
儒者棄場とは、學者を侮辱したるやうに聞ゆれど、儒學盛なるにつれて、儒葬行はれ、其儒葬のさまが、普通の葬式とは異なりて、餘りに無造作にて、俗眼には、たゞ死人を棄てに行くやうに見えしかば、世俗は世俗通りに解釋して、棄場とは云ひける也。
大町桂月 豐島ヶ岡 青空文庫
現場は、前から言うとおり、この厖大な都会のなかで、世界の塵埃棄場と呼ばれる細民街イースト・エンド、そこへ踏み込もうとするアルドゲイトと、多く、ユダヤ人が住んでいるので有名なホワイトチャペル街との間の、あの、暗い小庭と不潔な露地が網の目のように入りこんでいる陰惨な一劃である。
牧逸馬 女肉を料理する男 青空文庫
ために、食い散らされた二個の死体は、町はずれの馬棄場へ持って行って埋められ、いっさいの責が狼に帰せしめられてしまうと、自然、報福寺も宇津木兵馬も、これ以上のかかり合いからは免れた次第です。
無明の巻 大菩薩峠 青空文庫