無機界
むきかい
名詞
標準
inorganic world
文例 · 用例
しかしこの矛盾ははなはだ貴重なる矛盾であり、実に無機界の科学と生物界の科学との矛盾である。
— 寺田寅彦 『ルクレチウスと科学』 青空文庫
これと同じ事は無機界にも行なわれている。
— 寺田寅彦 『ルクレチウスと科学』 青空文庫
取り扱ってある対象は人間界と直接交渉のない生物界あるいは無機界のことであっても、そういう創作であれば、必ず読者の対世界観、ひいてはまた人生観になんらかの新しい領土を加えないではおかないであろう。
— 寺田寅彦 『科学と文学』 青空文庫
いわゆる無機界の現象にては、何故に起ったかという事はあるが、何の為ということはない、即ち目的がないといわねばならぬ。
— 西田幾多郎 『善の研究』 青空文庫
我々がここで有機界にも無機界にも、また植物界にも動物界にも、同様にまた無生の自然界にも出会う諸自然力は宇宙の初めから成立したのみならず、また創成当時に定められた方向へこの宇宙を進展させるために不断に今日まで作用しつづけてきたものである。
— スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 『宇宙の始まり』 青空文庫
夫は、歴史的社会を自然有機体や自然物からの類推によって解釈することではなく(そこから各種の社会有機体説や社会ダーウィン主義が発生する*)、人間の歴史的社会を、自然(無機界から有機界への発展を入れて)を基礎とした自然からの発達として記述することなのである。
— 戸坂潤 『科学論』 青空文庫
第一に有機体を除く限りの無機界を考えることが出来る。
— 戸坂潤 『辞典』 青空文庫
(但しここでいう無機界とは所謂無機物の世界のことではなくて有機物質もそれが有機体の組織から離れてある限り無機界にぞくする。
— 戸坂潤 『辞典』 青空文庫
作例 · 標準
自然界は、命を持つ有機界と、岩石や水などの命を持たない無機界から成る。
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地質学は、主に無機界の成り立ちや変化を研究する学問分野だ。
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太古の地球において、無機界からどのようにして最初の生命が誕生したのかは謎に包まれている。
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