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物情騒然

ぶつじょうそうぜん
形容詞-たる副詞-と
1
標準
unrest prevailing
文例 · 用例
明治元年といえば鳥羽伏見の戦を初め、江戸城の明渡、会津征伐等、猫の眼の如く変転する世相、物情騒然たる時節であったが、その中に、かほどの名誉ある優遊を藩公と共にしていた翁の感懐はどんなものであったろうか。
夢野久作 梅津只圓翁伝 青空文庫
世界中が物情騒然たる時だ。
――生きる為に―― 山谿に生くる人々 青空文庫
殺気ばかりでもない、不気味なその静寂の奥に、危機を孕んだ暗いその殺気の奥に、なにかこう物情騒然とした慌ただしさがほの見えました。
仙台に現れた退屈男 旗本退屈男 第七話 青空文庫
あまつさえ、城下の町々は物情騒然としているのでした。
仙台に現れた退屈男 旗本退屈男 第七話 青空文庫
慶安三年六月二日、天草の乱しずまってより、わずかに十二年を経たばかり、将軍家光存命ながら、狂乱の噂府内にもれ、物情騒然人心|恟々、天下乱を思う折柄であった。
国枝史郎 剣侠受難 青空文庫
丁度震災後間もなくのことであつた、まだ交通運輸の状態も平生に復して居らず、時折罹災者と称して金の無心をする者が訪ねて来たり、何となく物情騒然たる雰囲気の漂つてゐた頃、一人の青年が吉田二本松の私の寓居をおとづれた。
河上肇 随筆「断片」 青空文庫
ところが、これだけでアカーキイ・アカーキエウィッチについての物語が全部おわりを告げたわけではなく、まるで生前に誰からも顧みられなかった償いとしてでもあるように、その死後なお数日のあいだ物情騒然たる存在を続けるように運命づけられていようなどと、誰が予想し得ただろう?
ニコライ・ゴーゴリ 外套 青空文庫
「しかし、見るところ静かだが、何んとなく物情騒然として来た様子だね。
横光利一 旅愁 青空文庫
作例 · 標準
突然のクーデター発生の報に、首都の街中は一夜にして物情騒然となった。
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あの銀行が倒産するという噂がSNSで広まり、窓口は物情騒然たる有様だった。
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物情騒然とした世の中だからこそ、冷静な判断力が求められる。
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物情騒然(ぶつじょうそうぜん) — 幻辞.com