鋳冶
ちゅうや
名詞
標準
文例 · 用例
ひっきょうするに、数年来、世の教育家なる者が、学問を尊び俗世界を賤しむこと、両様ともにはなはだしきにすぎ、高尚至極なる学問の型の中に無理に凡俗を包羅して、新奇の形を鋳冶せんとして、かえってその凡俗を容るることはできずして、大切なる教育を孤立せしめ、自から偏窟に陥りたるものといわざるをえず。
— 福沢諭吉 『慶応義塾学生諸氏に告ぐ』 青空文庫
私はへご鉢の水の増しておるのを見て無造作に「へご鉢の水まさりけり」と申しましたが、去来のは広大な湖水の趣や、降り続く五月雨の趣やにじっと案じ入って、去来の心が湖水のごとく広大に、また五月雨のごとく荘重に引き締められて、だいぶ心の上の鋳冶を経てこの句はできたものと考えられるのであります。
— 高浜虚子 『俳句の作りよう』 青空文庫
黄冶とは丹沙の変化によって黄金を鋳冶することで、この時代は丹はまだアルケミィの対象であった。
— ――『仙書参同契』の解説―― 『古代東洋への郷愁』 青空文庫
このうち黄冶は前にいったように、丹沙を用いて黄金を鋳冶することを意味する。
— ――『仙書参同契』の解説―― 『古代東洋への郷愁』 青空文庫