緞子
どんす
名詞
標準
silk damask
文例 · 用例
そうして話し終りながら如何にも誇らしげに立上ると、寝台のクションの間に白い両手を突込んで探りまわしていたが、そのうちに一冊の巨大な緞子張りの画帳をズルズルと引っぱり出した。
— 夢野久作 『けむりを吐かぬ煙突』 青空文庫
白い素足と真紅のスリッパにゴチック式の豪華を極めた応接間をモノともせぬ勝気さを見せて、これも炭坑王の奢りを見せた真綿入|緞子の肘掛椅子に、白い豊満な肉体を深々と埋めている。
— 夢野久作 『女坑主』 青空文庫
緞子の椅子の肱に白い、ふくよかな両腕を投げかけて、そういう青年の顔を真正面から見上げていた眉香子は、非常に感動したらしく真青になっていた。
— 夢野久作 『女坑主』 青空文庫
眉香子の魅力に負けたように深々と緞子の椅子に沈み込んだ。
— 夢野久作 『女坑主』 青空文庫
されば夫人が座の傍、肩掛、頭巾などを引掛けた、衣桁の際には、萌黄の緞子の夏衾、高く、柔かに敷設けて、総附の塗枕、枕頭には蒔絵ものの煙草盆、鼻紙台も差置いた、上に香炉を飾って、呼鈴まで行届き、次の間の片隅には棚を飾って、略式ながら、薄茶の道具一通。
— 泉鏡花 『伊勢之巻』 青空文庫
綿緞子の赤い幔幕はもう色があせて居る。
— 平出修 『夜烏』 青空文庫
」と朝から晩まで食|好、食草臥れれば、緞子の夜具に大の字|形の高枕、ふて寝の天井の圧に打たれて、潰れて死なぬが不思議なり。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
世に、緋、紫、金襴、緞子を装うて、伽藍に処すること、高家諸侯の如く、あるいは仏菩薩の玄関番として、衆俗を、受附で威張って追払うようなのが少くない。
— 泉鏡花 『七宝の柱』 青空文庫
作例 · 標準
豪華な緞子の生地で着物を作った。
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緞子の帯は光沢があり、とても美しい。
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美術館で古い緞子の織物を見た。
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ウィキペディア
緞子(どんす)とは、繻子織地に繻子織の裏組織で模様を織り出した織物。
出典: 緞子 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0